アトピー患者の治療・薬の不安:記事

治療・薬の不安浮き彫り!<アトピー患者相談>

=2005/2/14 北海道新聞 =
 
アトピー性皮膚炎をめぐる医療の混乱を受け、日本皮膚学会が2000年夏から続けてきたアトピー性皮膚炎の患者相談が昨年末で修了した。電子メール、ファックスで寄せられた相談は海外からも含め6,500件近く。そこから浮かび上がるのは、信頼できる主治医の大切さだ。
 
「皮膚学会員として心よりお詫び申し上げます。」相談のほとんどに対応した同学会理事の金沢大学教授には、返信にこう書き添えた。
 
患者は20歳代の女子大生。大学病院の医師に、それまで使っていたステロイドの塗り薬を一切使わない、保湿だけの治療を受けた。症状が悪化し、別の皮膚科でステロイドを処方されると医師は厳しく注意。「絶対治る」と、治療はぬるま湯での洗顔だけになった。
 
しかしその後、医師は転出。大学側は一転して「ステロイドを使う」。医師を転出先まで訪ねると、「治療は終わった。こなくていい。」と突き放された。異なる治療に振り回された末、無責任な医師への不信と全身症状の悪化で精神的に追い込まれた。死さえ考えたという彼女に「医療の矛盾を一身に背負わされた気がして、居ても立ってもいられなかった」と、大学教授。出張先でも連絡を続け、標準治療となっているステロイド治療を受けるよう説得し続けた。
 
ステロイドは、1980年代後半から90年代前半にかけ、副作用をめぐるトラブルが相次いだ。使用に否定的な医師や民間療法が脚光を浴び、医療機関では受診拒否が増える中、重い腰を上げた学会が取り組んだ対策の一つが患者相談だった。
 
-中略-
 
「ステロイドを含んでいない新しい中国の薬を使いたい」。こんな相談に学会が軟膏の成分を分析すると、実際は最強のステロイドが入っており、学会の通報で行政の自主回収指導につながった。歯に穴を開け、消毒薬を詰めてアトピーを治すと資格外治療をしていた歯科医師が逮捕され、有罪判決を受けた例もあった。
 
アトピー ビジネス被害者弁護団では、「継続的な相談活動がさまざまな被害を掘り起こした」と評価する。金沢大学の教授は、「主治医と良好な関係を築ければ、こういう被害はかなり防げる。『アトピーは治りにくい病気』とあきらめず、不満ははっきり伝えて丁寧な医療を求めて」と話している。<以下省略>
 
僕の親戚縁者にも強烈なアトピー性皮膚炎と診断された子が3人いますが、いずれも長期間にわたる治療で完全にとは言えませんが治りました。共通して言えるのは、同じ病院に根気よく通い、食事のアドバイスをしてもらっていたことと、ステロイドを使用していたことです。
 
ステロイドの種類は、しょっちゅう変わっていましたが、トライアル&エラーで根気よく医師を信じ続けて治療したことだと思います。
 
それと、いつも思っていたことですが、その当時まだ子供だったので、おやつ、特にお誕生日のケーキを買ってあげられなかったことが残念でした。家族はもっと辛かったと思います。
 
家族にアトピー性皮膚炎の方がいる家庭では、家族が一体になって治療する環境を作ることが重要です。


 
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